地獄の映画録

「ここは地獄なのかよクソ!」が口癖の映画レビューです

室生犀星原作を石井岳龍が映画化 主演に二階堂ふみ

 金沢の生んだ大正・昭和期の文人、室生犀星(1889-1962)晩年の小説「蜜のあわれ」(1959・新潮社)が、「地獄でなぜ悪い」「私の男」の二階堂ふみ主演、「狂い咲きサンダーロード」「ソレダケ that's it」の石井岳龍監督によって映画化、2016年公開されるらしい。

 公式サイトには今のところ監督の石井岳龍、主演の二階堂ふみ、大杉連らのコメントが載っているようです。

 ⇒映画『蜜のあわれ』公式サイト

 

 普段、映画ニュースを流し見ていると、知っているだけではなく、「おっ」と反応する名前があって、それがこのニュースでは「おっ……おおっ!?……おおおー!!!???」とトリプル役満で来ました。

 室生犀星という名前に反応したといっても、著作は詩集しか読んでおらず、「蜜のあはれ」という小説のタイトルも恥ずかしながら初めて聞きました。あとは金沢へ行く機会があった時、四校記念館の隣の石川近代文学館を訪れたくらいか。近年著作権が切れたものの、青空文庫にはまだ当該作品は公開されていない(作業中の)ようです。

 二階堂ふみは「地獄でなぜ悪い」のアクションに魅せられた後、「ほとりの朔子」での自然体な演技にノックアウトされました。日本に限らず若い女優の顔は覚えられない(覚えたところですぐ変わる)ので、普段から注目することもないのですが、彼女は吉高由里子と並んで「おっ」となる女優ツートップです。

 そして石井岳龍。この前「ソレダケ that'it」が公開されたばかりで、もう次の作品の制作が始まっているとは、名義変更以来ますます活動が本格化してきたようです。そろそろ「狂い咲きサンダーロード」の人という認識を改めなければ。「逆噴射家族」や「生きてるものはいないのか」なども見たいと思います。

 しかし、ラインナップだけで三倍役満というのは言い過ぎか。七対子混老頭、ドラ2くらいにしておこう。

例)九九11①①發發中中白白9 9

 難易度と見栄えのわりにドラが無かったら6400の手なんですけどね。一度やったことあるんですけど、まあ、国士崩れから上がれるとしたら万々歳でしょう。しかし、牌の巡りが良ければ、三倍役満の可能性もあるので(あるので?)……映画も期待しています!!!!!

 

(なんで俺麻雀に喩えてんだ???)

 

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)

  蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)